予防接種
お母さんの中には、水ぼうそうはかかってもよい病気と考えている方がいらっしゃいますが、顔に水ぼうそうのあとが残ってしまう子はめずらしくありません。予防接種により、お子さんがかからずにすむ病気を予防してあげてください。
【ワクチンの料金表】
BCGワクチン | 四種混合ワクチン | 三種混合ワクチン | 不活化ポリオ | 麻疹・風疹ワクチン | 水痘(水ぼうそう)ワクチン | 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン | 日本脳炎ワクチン | インフルエンザワクチン | ヒブワクチン | 肺炎球菌ワクチン | ヒトパピローマウイルスワクチン | ロタウイルスワクチン | B型肝炎ワクチン
◆四種混合ワクチン:
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。最近では百日咳にかかった大人が赤ちゃんに百日咳をうつしてしまうことがあります。
大人が百日咳になっても軽くすみますが、赤ちゃんは無呼吸など命にかかわる症状を認めることがあります。ポリオは、日本での流行はしばらくありませんが南アジアやアフリカなど一部の地域では現在でも流行しています。生後3か月から四種混合ワクチンを複数回接種することが望まれます。
◆麻疹・風疹ワクチン:
麻疹(別名はしか)は高熱が続き、まれに肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす怖い病気です。
妊娠した女性が風疹(別名三日はしか)にかかると、赤ちゃんが目、耳、心臓などの病気を持って生まれてくる可能性が高くなります。麻疹や風疹の流行を起こさないために、1歳になったらできるだけ早くMRワクチンを接種してください。接種は1歳と小学校入学1年前の2回です。
◆水痘(水ぼうそう)ワクチン:
子どもの水ぼうそうは多くの場合軽くすみますが、とびひなどの皮膚病になりやすく、白血病の子が水ぼうそうになると亡くなってしまうこともあります。1歳になったらMRワクチンに引き続き早めに水ぼうそうワクチンを接種しましょう。3~12か月あけて2回接種します。3歳以上のお子さんは任意接種のため1回 7,900円費用がかかります。
◆流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン:
おたふくかぜは髄膜炎や難聴などの合併症を起こすことがあるため、1歳になったら早めに接種しましょう。3~5歳時に2回目を接種することが望まれます。1回 5,300円費用がかかります。
◆ヒブワクチン:
インフルエンザ菌b型(ヒブ)という菌は鼻やのどから入って髄膜炎や肺炎などの病気を起こします。
ヒブはインフルエンザの原因であるインフルエンザウイルスとは別のものです。
ヒブによる髄膜炎により死亡や脳の後遺症などの合併症が起こることがあります。
ヒブによる病気を予防するために生後2か月からワクチンを4回接種することが望まれます。
◆肺炎球菌ワクチン:
肺炎球菌は鼻やのどから入って髄膜炎や菌血症、肺炎、中耳炎などの病気を起こします。
肺炎球菌による髄膜炎により死亡や脳の後遺症などの合併症が起こることがあります。
肺炎球菌による病気を予防するために生後2か月からワクチンを4回接種することが望まれます。
◆ヒトパピローマウイルスワクチン:
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスによる感染を予防するためのワクチンです。多くは性交渉のときに感染するため10歳以上の女子が対象となります。半年間に3回注射します。
◆ロタウイルスワクチン:
ロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンです。接種の対象は生後6週~24週の赤ちゃんです。接種回数は2回または3回です。2回目、3回目の接種は前回の接種から4週間以上あけてください。
甘いシロップ状の飲むワクチンです。
◆B型肝炎ワクチン:
肝硬変や肝臓がんを引き起こすB型肝炎を予防するワクチンです。生後2か月からワクチンの接種を開始し、0歳の内に3回接種することにより感染を防止することができます。まれに保育園などで感染することもあるため、定期接種の対象年齢を過ぎているお子さんも任意接種として3回受けることが望まれます。